「試合に出られるかどうかよりも、

   最後までやり切ることが大切なのです」










 青森山田 渋谷良弥前監督




県勢初の夏の県大会6連覇を成し遂げた、

強豪青森山田高校。


平成5年の夏に初出場を果たすと、

11年の夏は4強まで勝ち進んだ。


平成16年からは夏の甲子園に

6年連続出場し、

全国にその名を広めた。


そんなチームを指揮していたのが、

渋谷良弥前監督である。


渋谷監督は、

母校の日大山形と無名の青森山田を

育て上げ、


両校合わせて甲子園に22度導き、

16の勝ち星を挙げた名将である。


平成28年に山形商業の監督を優待し、

31年春からは青森山田で、

アドバイザーとしてチームを支えている。


渋谷監督は、

選手達に甲子園を経験してもらうために、

「3年で1度は甲子園に行く」という

目標を立て日々指導していた。


弱小チームを基礎から作り上げ、

問題を先送りにせずに向き合い、

日大山形と青森山田を強豪にしたのだ。


そのため、

「鬼の渋谷」と称されることも多いが、


1000人を超える教え子の進学や就職の際にも、

面倒を見るなど愛情を注いでいた。


また、

現在では技術的な指導だけでなく、


服装を正すことやグランド整備の大切さ、

野球への気持ちの持ち方など


野球に対する姿勢を重要視し、

精神的な面の指導を行っている。


渋谷監督の新たな教え子が、

甲子園で活躍する日は近そうだ。